築39年のマンションに、インナーバルコニー(中庭)を
導入事例
【お客様のご要望】
・築39年のマンション暮らしを大胆に変えたい
・自然を身近に感じていたい
・外空間のような気分にしたい
建築デザイナーと施主様と設計時から言葉のキャッチボールをしながら、拾い集めて形にした空間となりました。施主様のご要望である光・風・緑を味わえる中庭としての要素を各所に散りばめています。窓の外は、歳月をかけて育った木立が並び、植物を介して内外の境界が曖昧にすることで、部屋全体が緑に包まれている感じになります。ですから、外の木立の借景を邪魔することのないように、室内の植物は窓枠スペースに侵入することのない高さと幅の樹種を選定しました。
自然を感じる要素は植物だけではなく、石、木、そして水もそうですね。ここでは、鉢を石で隠して野趣ある雰囲気にして、植物の高さやボリュームを変えて奥行きが出るようにしています。
床と壁はMPCでモルタル風に仕上げているので外空間さながらです。撥水性があるので、植物に水やりする時も気兼ねなくできるのが嬉しいですね。
和に偏らないモダンな縦格子の障子。ちょっとまったり落ち着きたいという気分の時は障子を閉めて、爽快な気分モードの時は開けてと、スイッチを入れ替えられるのは嬉しいですね!「夜も楽しめる空間にしては」と、ご提案をしたら「見事採用‼」となりました。(笑) それが、ライトアップです!
西洋は可能な限り陰影の部分を消していましたが、日本ではむしろ陰影を認め、その暗さを利用することで文化や芸術を作り上げ、美意識や美学につながったといわれています。陰影のある場は、心から安らぎ「いいね」と感じられるわけです。施主様は、この景色を眺めながら好きなお酒を嗜んでいるそうです!羨ましい~‼